乾坤一擲についての解説
乾坤一擲の成り立ち
「乾坤一擲(けんこんいってき)」とは、中国の四字熟語であり、「乾」と「坤」は『易経』に登場する言葉です。『易経』は古代中国の六十四卦(ろくじゅうよんか)と呼ばれる卜占(ぼくせん)の書で、その中で「乾」は天を、「坤」は地を象徴します。そして、「一擲」は一投げの意味があります。
この言葉は、天地の力をもって、一度の勝負や一か八かの挑戦をすることを指します。つまり、一か八かの大勝負に臨む様子を表しています。
乾坤一擲の勝負についての事例
乾坤一擲の勝負には様々な事例があります。その中からいくつかを紹介します。
- 戦国時代の中国、呉の孫権(そんけん)は、赤壁の戦いで敵である曹操(そうそう)との戦いに乾坤一擲の覚悟で臨み、大勝利を収めました。
- ビジネス界においても、起業家が自らの資産をすべて投じて次の一手に乾坤一擲の覚悟で挑むことがあります。その勇気が成功につながることもありますが、失敗することもあります。
- あるアスリートが大会での最後の一投に全力を注ぎ、乾坤一擲の精神で競技に臨み、金メダルを勝ち取るというストーリーもあります。
乾坤一擲の使用例
乾坤一擲の言葉は、様々な場面で使用されています。以下にいくつかの使用例を示します。
- 政治家が選挙戦で最後の一局に乾坤一擲の覚悟で臨む。
- 投資家がリスクを冒して新興企業に資金を投入する際に、乾坤一擲の決断を下す。
- スポーツ選手が試合の最後の瞬間に全力を出し切ることで、乾坤一擲の精神を示す。